支援連ニュース No.194

★ちょっと間借り    1998.10.6 丸岡修

★今回もまた、下書きなしの走り書きですんません。不当な「上告棄却決定」が出るともう書けなくなります。
 前号のアフガニスタンに関する私の記述に違和感を持った読者は少なくないと思います。日本赤軍の立場は、帝国主義に反対する勢力はすべて味方という立場。もちろん、味方であっても批判はすべきという立場。


1.日本赤軍への批判は遠慮なく!

@将司さん、遠慮しなくてもいいのに(193号)
 191号の将司さんの「ヒューマニズムと民主主義」についての感想は、言葉そのものの誤解があったので浴田同志が意味の正確なところを書いたもの。「反論」というより、疑問への回答。ヒューマニズムについては、読者が本来の意味を解説してくれはった通り。将司さんが「ファン」として同志的立場で述べてくれているのは、もちろん、浴田同志も私も承知しています。
 193号では「路線についても正しいとか誤っているとか言わない」とありましたが、それを言って下さい。78年以降も国際戦線においても武装闘争という立場は堅持。国内では状況から言って妥当ではない。日本赤軍の権力問題(政権をどのように奪取するか)は三つを「党」の役割として規定しています。統一戦線、国際主義(国際連帯)、独自の軍事力量。武装闘争というのは戦術の問題であって行使の是非は、情勢、人民の意識、主体力量等によって決められるもの。必要がないのにこだわれば、極左冒険主義、必要なのに逃げれば右翼日和見主義。権力問題において軍事を否定しているのではなく、実践において戦術の一手段に過ぎない武装闘争を国内ではやらない、というのが「現路線」。
 「反帝国際旅団」の名で日本赤軍がナポリの米軍将校クラブの爆破などやったと言われていますが、この旅団とは無関係。でも帝国主義に反対する武装闘争は堅持の路線でした。しかし90年以降(ソ連・東欧の崩壊によつて反帝戦線は大きく後退)、国際階級攻防(つまり米国などの西側陣営との戦い)は大きく転換を余儀なくされ、各国個別の闘いを強いられました。そういう国際情勢では自国に基盤を置かずに武装継続というのは、私自身疑問に思っています。公安情報によって「武装停止」をマスコミに流されるより(ニュースにならなかった)、日本赤軍自身で宣言するべき、と私は考えています。
A日本赤軍への風当たり
 今までは運動関係の人々からは比較的暖かい風が吹いてたけど、『救援』9月号の某コラムのように北風も吹き始めました。日本赤軍には少々風当たりが強い方が良いです。無風より北風を。(たまには太陽もお願いします)


2.朝鮮に敵対する日本の姿勢こそが問題

 人工衛星(光明星1)打上げ(実際は失敗)を行った朝鮮民主主義人民共和国(以下チョソン)に対して、米国や韓国が人工衛星と認めたのにもかかわらず、日本は未だに「ミサイル発射だ」とわめいています。(人工衛星打上げと分かったので、前号の私の「チョソンは戦術を誤っている」は撤回。東に向かって打上げるのは当然。日本は事前通告がなくても旧ソ連や中国のロケット打上げに文句を言ったことはない!)米国はチョソンを非難しつつも(日本の顔を立てているにすぎない。また、対チョソン交渉戦術)食料援助は継続、最も「脅威」を感じたはずの韓国は経済交流を何事もなかったかのように継続しているのに、ただ一国日本は「制裁」などと称してすべて打ち切りました。日本政府及び自民党などの目的は「好戦的国内世論の盛り上げ」。この一点にあります。過剰反応を批判しないマスコミや野党も同罪。戦前の対中国侵略全面戦争開始(1931年)を前にした日本の状況とどれほどの違いがあるのでしょうか。好戦勢力に利用されないようチョソンも人工衛星打上げなど公表してやるべき。


その他/アフガニスタン問題など別の機会に。                 再見!

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