支援連ニュース　No．198

１　ムカ²国賠請求裁判敗訴
　95年8月に、『別冊宝島ムショの本（私も一部執筆）の500行を越える抹消と交付遅延、『怒りていう、逃亡には非ず』（松下竜一氏著）の抹消と遅延、『獄中19年』（徐勝氏著）の抹消を違法として国家賠償請求訴訟を起こしましたが、その判決が1.22にありました。「棄却、訴訟費用は原告が支払え」。
　昨年８月に結審、11.24判決となっていましたが、直前になって東京地裁（民事3部）は2ヵ月延期しました。延期ということは「一部勝訴」にでもするのかなと、淡い期待をして損しました。簡単に棄却できなかっただけのようです。
　判決内容は無茶苦茶！　被告側主張をそのままに引用。被告が全く答弁できない部分、つまり連中が反論できない原告主張については一切沈黙というひどいもの。世の中の常識すら通じない、行政にとっては治外法権の司法！
　東拘以外のほとんどの拘置所では全く抹消されていないという原告側指摘を無視し、抹消は東拘所長の裁量権（専権事項）なそうな。抹消は東拘被拘禁者の全員に対して同じ箇所がやられているのに、被告の主張「原告は日本赤軍の『幹部』（刑事裁判では検察のそういう主張部分は排除されているのにだ！）、統一獄中者組合の運営委員をやっていた。原告に懲役歴はないが今後に起こすかもしれないので抹消は適法」をそのままに引用。裁判という代物ではない。裁判官は法務省の只の代弁者か！
　全く、こいつら判事連中の頭の中はどないなっとんや！　豆腐の角に頭売ってくたばってまえ！
　★浴田裁判を完全公開せよ！

2.くたばれ！小渕政権
　自自連立で少し（6ポイント）支持率回復（32％朝日新聞）。本当、我が人民ながら、日本人はバカか。ここ数年の世論調査（政治関係）では、日本人の最大の関心はいつも景気問題。沖縄（ウチナー）の太田前知事もこの前の知事選では「景気問題」を焦点にされて負けてしまった。沖縄人（ウチナンチュー）でさえ。日本人は尚更。これでちょっとでも景気回復したら衆院総選挙では自民党復活になってしまうでしょう。まだまだ先は長い。
　日本政府、保守政党、マスコミはこぞって「3月北朝鮮危機」なる虚報で日本国内に戦争の危機感を煽っています。何のことはない、3月までに米国の戦争積極支援のためのガイドライン関連法案を成立させたいがため。この「危機」なるものは米韓両国でさえ「存在しない」と否定しています。なのにこの日本国内の騒ぎは何なのでしょう。朝鮮に対する日本の挑発行為こそが極東アジアの緊張を作り出しています。ぬーぼー小渕の顔を見る度にむかつく！
　こんな日本ですが、あきらめずに変えていきましょう！

3.その他
●浴田同志は先月号で何しょうもないこと書いてんねん（笑）。千通如きで手紙書きを理由にしたらあかん。お互い、文章は短く、的確に、そしてきれいな字を努力しよう！
　永六輔氏は年3万通書いてダウンし、今は1万通とのこと（もっとも絵はがき中心）。獄中（未決拘禁）の私らは労働や家事や通勤はないんやから。私、病舎でさえ本は週2冊しか読めんよ。3冊読むなんて、うらやましい。私の方は年に20数万の通信費（小包等も含めて）を何とかしたい。
●私、例の重体から今月で早くも3年になります。当時は多くの方たちにご心配をかけ、またご支援も受け申し訳ない限り。今は、元気に療養中(言葉矛盾しているが)。よーさんおおきに！