支援連ニュース No.210

★おさむうございます。まだ寒さ続きます。皆さん、健康にお気をつけて!


★チョット間借り ・千里の道も一歩から 2000.02.07 丸岡 修



★護憲か改憲か(前号のつづき)

 ・前号注釈等:「左翼原理主義云々」は将司氏個人を指したものではないので誤解なきよう。/例によって誤字脱字の多さにはご容赦願います。(積局→積極、等)

(1)改憲派(自民、自由両党中心)の狙い
 連中の老獪さは天皇の完全元首化(現在、解釈改憲で政府は実質的に天皇を象徴ではなく元首としているが)を前面には出さず、環境権(土建国家のくせにお笑いだ)や福祉問題などを表向きの理由にしていることにあります。9条問題も「自衛権」を正当化するに留め、「国際貢献」、「国連の平和維持軍参加」を表向きの理由にし、実際は軍事大国化を計っています。民主党右派は「首相公選制」を表看板にしています。改憲派の意図するものが9条の改悪が中心である以上、また天皇廃止派が全くの少数派である以上、不充分な憲法であっても「象徴天皇制容認だから護憲に賛成できない」としてしまうと、改憲派を利するだけだと思います。
 連中の計画は2005年までの改悪。衆参両院での改悪派三分のニ以上確保。01年と04年の参院選での与党だけ(公明党でなく民主党でもよい)、願わくば保守派だけでの確保。国会の憲法調査会の答申が5年で出ることになっていますが、そのスケジュールに沿ったものであることは確か。対象としての改正案を検討しつつも現憲法の積極活用としての護憲をもって、改悪と対決すべき、と私は考えます。

(2)社会民主主義をどうみるのか。
 日本社民党だけでなく、社会民主主義勢力全体(ヨーロッパの右派社民勢力含む)について。私は、一方で社民を評価し、一方で批判する文章をよく書いています。○か×の二者択一思考で社民をとらえるべきではない。あらゆる事物には正と負、陽と陰、十と一があり、社会運動においても同様。また見る者の立場やその時々の状況などによって評価は変化します。ビンの酒が半分入っている時、「まだ半分もある」と思うか、「もう半分しかない」と思うか。「半分だな」としか思わない人もいますが(笑)。共産主義革命を目指す側から見れば、資本主義の改良でしかない社民主義は日和見であり反動ですらある。しかし、歴史の発展過程(資本主義から社会主義への発展)から見れば、社民主義の広がりは進歩に違いありません。千里の道も一歩から。現在の段階で人民全体の利益に少しでも有益なら、反動性に警戒しながら進歩性を評価し、それを発展させるようにすべき、と私は考えます。

(3)「まずは中道・左派連立政権」に向け日本赤軍はなにを?
 「日本赤軍は共産党や社民党と統一戦線を組むのか」という質問があります。原則的にはそうです。しかし現実的には、日本赤軍は共産党や社民党に相手にしてもらえるだけの実体がないし、またこちらにその気があっても向こうにはありません。(有難迷惑だろうし、笑)。非合法下にあり非公然を強いられている以上、組織として表舞台には出られません。個人としての活動が基本になります。合法的政治団体を登場させられれば、新左翼系、市民運動系との共同戦線形成からになるでしょう。いずれにせよ、日本赤軍単独で「人民革命」を実現できるはずもなく(元よりそのようには想定していない)、人民政権の母体となる統一戦線形成は不可欠です。〈そして人民政権はいかなる政党にも支配されてはならず、人民議会(公正な選挙を経た各階層、地域の代表によって構成される)によってのみ運営されるようにすべきでしょうかなり先の話になりますが。〉


2.大阪府知事選

 残念ながら民・自自公推薦の候補が当選。与党と一部マスコミは「自自公が信認された」的総括をしていますが、とんでもない。野党の民主党との相乗りの結果であり、図に乗るな小渕。投票率の低さにも拘らず、共産党系候補が百万票以上の支持を受けたのは前進。共産党が単独で候補を決めず、社民党や市民派と新たな市民派候補でやっていれば、勝ったかも。

これで字数切れ、中途半端ですが、これにて。


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