支援連ニュース No.211


★ちょっと間借り “FREEDOM for BEIRUT5”

2000.02.07 丸岡 修

こんにちは! 花見だ! 小渕政権打倒だ!
 前号で将司はんが、私が以前書いた佐々木規夫同志の文章を紹介しない浴田同志を「同志がいのない奴」としたことに(半分はもちろん冗談、半分が批判)ついて、「ぼくにも向けられたものでしょうね」と書きなはったが、いいやちゃうよ。浴田のみに対してやで。佐々木の文が彼女の総括内容と違っていても(事実誤認含めて)、「東ア反日」としての総体を獄中と獄外を結ぶ義務が彼女にあるから。佐々木の認識にまちがいがあるなら指摘すべき(彼の欠点は、自己批判的であらねばとするあまり、事実を主観的に否定しすぎる面があること)。でないと総括の一致はできない。

★.レバノンの5同志

 岡本公三ら5同志の日本への直接引渡しは回避されました。現在の国際情勢では米国を中心とした「先進資本主義諸国」―帝国主義陣営が世界を我が物にしており、90年までと違ってレバノンなどの国にとって、米国や日本の要求に抵抗することは犠牲を伴います。過去に私たちを心良く迎えてくれたアルジェリア(ダッカ闘争)、リビア(クアラ闘争)、シリア(ハーグ闘争)なども同様(革命イエメンは国すらなくなった)。それが故に、レバノンによる引渡し拒否を私は喜ぶべきなのでしょうが、今後レバノンが日本から受けるであろう理不尽な経済的圧力のことを思うと、非常に心苦しいものがあります。私たちの為にそんなことになっていいのかと。そのような犠牲もいとわず、5人の釈放と政治亡命の承認を求めるレバノンの人々の意思に、唯々、頭が下がります。
 レバノンが日本への引渡しを拒否せざるを得ない理由の1つは、岡本同志に対する日本の「殺人罪」の適用、死刑制度の存在です。日本のマスコミは一切触れていませんが。アムネスティ・インターナショナル(英国本部)は、死刑制度があるから日本への引渡しには反対する意向を表明しています。日本の死刑廃止運動の側は、日本赤軍がらみということでそういった表明は皆さん出来ないみたい(仕方ない)。アムネスティインターナショナルの原則的立場は、要請した私自身が驚きました。
 ただベイルート5の今後は、予断を許しません。日本政府は渋々レバノンが5人を引渡せないことを受入れましたが、(今以上の圧力をかければ反日感情を煽り逆効果を悟ったか)、代替案として、ヨルダンなど日本の友好国への「国外退去」→拘束→日本引渡しを画策しています。岡本の実質的政治亡命はレバノン・パレスチナで確認されそうですが、他の者は最終的に日本に帰国することになるかもしれません。(足立も「微罪」であること、レバノン人女性と結婚したこともあり、滞在を見とめられるかもしれません。私の残る心配は和光です。)


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