支援連ニュースNO.221

宮城刑務所発 丸岡修さんからの便り

 20世紀もあと数日かと思うと感慨深いものがあります。社会主義の前進と後退の世紀でもありました(つまり、帝国主義の衰退と延命)。21世紀は、旧世紀を教師にして、社会主義の再生、発展の時代にしなければと、堅く決意しています。私も何かと新世紀の半ばまで生き抜くのだ。

1 近況
 こちらの寒さはさすがに東京よりきつい。と書くと、日本海側やアイヌの人々に笑われてしまう(「北海道」の人々にも)。初雪は11/20。と言っても氷雪。初氷が11/23。11/20の気温は最高が4.2℃、最低が3.0℃。さすがに、この日の前後から病舎の通路側にのみ大型石油ストーブがつく(7:00〜21:00)しかもその3m幅通路の30m弱離れて!。房内は暖かくはないものの寒くもないレベル。それでも、あるとないとは大違い。房にはスチーム・ヒーターの設備はあるが、よほどのことがないと使われないとのこと(尚、一般舎房にはこの寒さでも暖房なし。「懲らしめる」ためだけの施設)。通路に暖房あるだけも良しとするか。東拘病舎は日中暖房、夜間湯たんぽ。衣類はやせがまんして、半袖シャツとパンツに病衣のみでやっていたが、11/15から厚地の肌着上下着用(ユニチカ製L寸上下で、4,689円。M寸でいいのだが、「必ず縮む」とのことなので306円高くなった。表と裏が綿100%、中綿がポリエステル)。やせがまんしてきた分、結構、暖かい。12/7初積雪(1cm)。最高6.7℃、最低―2.5℃。
 体調、先月と同じで悪くはありません。「わたし味方です通信」によると、8月接見に来ていただいたH弁護士さんの報告に「足下がフラフラしていた」とあったとか。そう見えたのかなぁ。いや大丈夫です。それよりHさんの方が盆休みも満足にとれず夏バテ気味だったので、私は心配していたのやが。
 ところで、ジャーン、頭髪が増える雰囲気。うぶ毛は生えても数ミリで抜けていたのに、それが残って1cmもある。これに色がつけば、ウシシ。

2 差入物(皆さんには本当に有り難く)
 11/15・草の根通信合冊、アサヒウィークリー、本11月号、一冊の本11月号、本の旅人11月号、人民新聞1059、SENKI1020〜1025、11/20・お元気ですか130、逮捕は不当である等4点、救援379、前進1982、原詩人通信92〜94、麦の会通信90等4点、戦後の経済等4点、ウナディコムニューズレター5号、同通巻11号、岡本公三さんたち…、わたし味方です通信4号、11/22・ニュースレター502、春雷22号等、AW、コバルト12、SENKI1026、11/24・2001星野カレンダー、前進1983、11/27・死刑と人権(SMさん)、人民新聞1060、かけはし1655〜1659、解放724〜729、11/28・肯定的なアドルノを求めてコピー、かけはし1660、解放730、11/29・支援連ニュース219、犯罪報道の現在、12/1・切抜「戦後の大阪の党活動を総括する立場とは」、創12月、噂の真相12月、AW、切抜「朝日・折々のうた」、切抜「朝日・歌壇」、前進1984、病状日誌、12/4・調査ご協力のお願い、SENKI1027、12/5・かけはし1661、12/6・けいとう5号、Xマスカード(Miさん)、12/7・人民新聞1061、前進1985、12/11・ひろば準備号I、安田さんを支援する会16号
 11/20に告知分までは12/8に交付されたが、11/22分以降はまだ。11/14告知分は3日後に交付されたが、なぜが、それ以降の分が、14〜21日もかかっている。交付(検閲含)担当職員が1人しかいないようなので、文句は言わず、ただ待つ。
 抹消は「草の根通信」中、仙台在の某氏氏名、在地、コラムタイトルのみ。これについては、私の方から「某氏のコラムあり、全文抹消もしくは切除でOK」と先に言ってあったもの。審査交付に20日間。意外にも本文は全文OK。
 更に、11/1告知分の「三浦和義氏訴状」も審査に日数かかったものの11/21に交付された。氏が、病舎に収容された時(15日間)、TV視聴なし、閲読時間が制限されたこと(つまり、現在の私の処遇でもある)などについて、監獄所長の裁量を逸脱した違法行為であると提訴したもの。私自身は訴え起こすことができないので心苦しいのだが、氏には頑張ってほしい。一昨年に別件で無念の下獄であるから、新年早い頃に出所されるはず。どうか健康に留意され、本件では控訴審無罪になった冤罪が検察上告であっても最高裁で、無罪完全確定になられることを心より願う。
 病舎での制限理由は次の3点であると思う。一つは、法務当局の言う「受刑」は「懲役」と一体であり入病者は刑を逃れているとみなされ、4級者より更に下の扱いになる。二つは、入病者に就業期間中の閲読・筆記を禁止することによって受刑者全体の処遇の「平等をはかる」としているのだろう(実際は減灯時刻19時であるため劣る)。三つは、就業時間中の閲読などを入病者に認めれば「詐病」者が増えると考えているだろうから、処遇を厳しくしていれば、入病希望者が減るとみなしているのだろう。到底、被拘禁者の国際基準を満たしているとは思えない。
 「監獄通信」は75号も76号も届かない(「言いたい」も)。「獄組は一旦解散して再編を」と書いたので、除名になったのかな?(冗談)。

(「夢と希望つうしん」2号より)


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