シャコのリハビリ日記(その27)

  私たちは、韓国のある地方都市に到着した。その都市の名前を私は忘れてしまった。本当に忘れてしまった。最近、物忘れがひどくなった。母の物忘れが感染したようである。メガネを外して、しばらくすると、もうどこに置いたか忘れてしまったりするのだ。慌てまくって、ふと自分の頭に手をやるとメガネが突然見つかったりする。もしかすると、世に言う若年性の認知症なのかも知れない。
 私は、Nさんとともにその地方都市の行政庁へ行き、韓日友好等々について話し合った。教科書問題を軸にした現在の韓日関係を憂い、日本政府の姿勢に憤って話す私とNさんに、お役人は、まあ、まあ、ととりなした。私などは、「拉致問題」について、日帝植民地化時代の強制連行を引きあいに出して話したら、「それは、北の主張と同じですね。」などと言われてしまった。その後、私たちはその地方都市を観光して歩いた。歓楽街を見て歩いていると、Nさんが「ちょっと入ってみますか?」などと指差すところを見ると、ジャズのライブをやっている店である。何となく怪しい雰囲気である。どうも、Nさんは怪しい雰囲気のところが好きなようである。私たちは、歓楽街の入みたいなところにあったサウナに泊まることにした。そこのサウナは、インチョン近辺のサウナとは違って、広くてハデなところであった。私は要領が分からなかったので、男 風呂と女風呂の入り口を間違えて入りそうになってしまった。な〜んて言うと、「あいつのことだからきっと間違ったふりしたんだぜ。」などと言う輩がいるだろうがホント、ホントに間違ったんだ!妙にリキんでしまうおかしな私 翌日、その地方都市からスウォンへと私たちは向かった。と言っても、わずか数時間しか滞在してなかったが。今年の9月には、この水原(スウォン)で世界飲尿大会が開催されるのだ。私もションベンを飲みながら参加したいなぁ、とは思っている。
私とNさんは、水原駅ビルの食堂で飯を食ってからソウルへと発った。相変わらず、お酒とつまみを持っての道中であった。大きなリュックサックを背負って、またソウルへ舞い戻った私は、Nさんと二人で街を歩き回った。Nさんがどうしてもソデムンヒョンムソヨクサクァン(西大門刑務所歴史館)へ行ってみたいというので、二人で行ってみた。凄まじいところであった。日帝植民地化時代の民族解放ー独立を戦った朝鮮人民に対して行われた蛮行がそこにあった。当時、多くの人民が実際に入れられていたという独房や雑居房に入ってみた。怨念の声が聞こえてきた。即決処刑部屋みたいなところでは、実際に椅子に座って体験してきた。これほど酷いことを日本人はしてきたのか、と改めて思い知った見学であった。 ここに行く前に、チョンジェンキニョムクァン(戦争記念館)へ行って来ていたが、こちらは、どちらかと言うと、朝鮮戦争に比重があったように思った。ひとつの民族がふたつに分かれて戦わざるおえなくなったのも、元をたどれば日帝の侵略ー植民地支配があったからだ。それを忘れてはならない。
 書き忘れたが、Nさんが用事があったために、私一人でソウルをブラついていた時にアンジュングンウィサキニョムクァン(安重根義士記念館)に行ってきていた。南山公園にある為か、ソウルタワーに行く人たちは多かったが、義士記念館にはあまり人はいなかった。と言うか、見学者は私だけだった。もっと人が来ているかと思ったのだが…。私一人しか観客は居なかったが、日本語のビデオを見せてもらってから記念館を出た。安重根!安重根よ!と呟きながら、私は風に吹かれながら山を下りて行った。
 さて、ソデムンヒョンムソヨクサクァン(西大門刑務所歴史館)を重い気持ちで出た私たちは、その近くに今夜の宿を探した。貧乏旅行者にとって、とにかく安く泊まれる所がサイコー!なのである。求めよ!されば、与えられん!あった!ありました!一室一泊2,5000ウォン!ワオ〜ッ!な、なんと!二人で泊まっても2,5000ウオン!25,000円じゃありません!ウォンを円に換算すると大体2千数百円であろうか。日本であれば、一室お一人様5,000円である。それも、「休憩」で!そう、日本で言うところの昔、連れ込み旅館、今、ラブホテル。そこに、私たちは泊まることになった。いやはや、まったく\^〇^/ 翌日、日本へ私たちは帰った。
 今回は、初めての海外旅行であったので、あんまり余裕を持って観光できなかった。次に行く時には、韓国を余裕を持って、楽しみたいと思う。行くとしたら、今秋に・水源で行われる世界飲尿療法大会であろうか。
 今年の正月は、ずっと家に居た。沖縄から送られてきたにんじん食堂のおせち料理を食べながら怠惰に過ごした。美味しかったです。しかし、沖縄現地で食べたものの方が美味しかったかな?
 2月4日、山さんの20周年の集会に行った。180名位集まったようだ。昔懐かしい奴らが集まった。20年経って、集い寄った玉は、百八つならぬ百八十!オヨヨ!まあ、百八十はふっかけだが、数が問題じゃあねぇ!心意気よ!このままやられっ放しじゃあねぇぜ!という集い寄った奴らの心意気、これまで仲間を屠った野郎等に見せつけやショ!そんな思いが醸成しあう良いドブロクのできそうな熱気がムンムンだったぜ!おうよ、やったろうじゃあないか!明日は、俺たちが創るんでぇ!
 おうよ、このドブロク、すごいもんだ!一気に酔いがのぼってきたぜ!さすが、埼玉・加須のドン百姓の作った銘酒「明けの星を見上げて」だぜ!えれえ、酔いが回る。
 「♪夜明けが近〜い♪」なんて歌うなよ。
2006年2月22日
 

SHACO
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