シャコのリハビリ日記(その34)

  8日、友野さんのライハ農場へ稲刈りの手伝いに行ってきた。稲刈りの手伝いには、私のほかに羽生伝道所の小田原さん夫婦、星山さんが参加していた。羽生伝道所の人たちとは、8月頃から友野さんのところの稲刈りを手伝ってあげようという話をしていたのだ。その頃、友野さんが二階家のベランダの屋根修理で足を滑らせて落下して背骨を圧迫骨折したので、稲刈りは大変だろうと考えたからだ。しかし、実際は、ライハ農場の面々だけで稲刈りはほとんど終わっていた。私たち応援隊は、それほど力にはならなかったかもしれない。
 台風一過のスッキリした青空ではあったが、とにかく風が強くて、大変な稲刈りとなってしまった。稲刈りといっても、ほとんどはざ掛けであった。おりからの強風ではざ掛けしたところがすぐに倒れたりして、努力も水泡に帰すこと多しであった。一汗かいた後には、昼食会があり、楽しくアレコレお話しながら食べたのでした。できれば、田んぼの畦ッぱたで、太陽の下での昼食会であったならば、良かったのだが。家の外で食べるお弁当こそおいしさを倍増させるものはないと私は思う。今の農村ではそういう昼食会は、もう見られる事がなくなった。昔は、そんな風景がそこかしこで見ることができたのだ。
 友野さんのところでは、今年はけっこう米が取れたようである。田んぼをまた借り増ししたそうだから、その分増えたのだろう。刈り取った稲穂は全て天日干しにするそうだ。天日干しの米は、市場では通常の機械乾燥の米よりも1万円ほどの価格差があると、私の親戚の農家の人も言っていた。友野さん、その米が欲しいと言う人には、分けてくれるそうだから、どんどん買ってあげたら良い。私も少し買おうかと思う。オフクロが友野さんところから買ったらとか言っているからね。食べたら、きっとおいしいことであろう。
 9日には、秩父へ行った。秩父のナチュラルファームシティホテルで井上アトム講師による「バイオヘルス」講座が開かれていたので、それを聞きに行ったのである。井上アトムという人は、鍼灸師として革命下のニカラグアに行き、自然病院村建設に関わり、ラテンアメリカで数万人に対して健康指導の運動をしている人だ。彼の提唱する運動は、「バイオヘルス=生命の躍動」(躍動する生命を満喫する方法)と言われています。「バイオヘルス」は、1)食の変更 2)運動(踊り) 3)尿療法 4)家庭療法からなっているとのことです。「家庭療法」というのは、家庭で自分でできることで、たとえば足湯とか尿浣腸、アイロン(温熱)療法等々のこと。そうしたバイオヘルスを実践することによって、エイズの末期にいたウルグァイの女性は完全治癒してしまったそうなのだ。そしてその後、彼女は刑務所のエイズ患者たちにバイオヘルスを教えて、その多くを救ったそうだ。
 とにかく、金がかからないのが最高!今の日本なんか、医療費が高額で大変だ。健康保険料が支払えなくて、診察、治療、入院もできずに、死ななくてはならない人が出てくるんだもの。すごくおかしいよ。格差社会だ、下流ナントカだといっているけれど、要するにビンボー人は見殺しにされるということだわな。だからこそ、ビンボー人でもできる「医療」が求められているということなんだろう。
 今回の講座に、私は出かけて行って良かったと思う。自分自身が獄中に居て、その無医村的状況の中で自分の身体は自分で守り、治していくという姿勢を作っていったから、井上アトムの提唱するバイオヘルスに近しいものを感じる。なぜなら、ラテンアメリカで満足な医療にかかれない貧しき人々のための医療(健康回復運動)として生み出されてきたバイオヘルスに、貧しき者、持たざる者、差別抑圧される者の立場に立った思想的骨格を見出すからだ。それは、私が私をして、今この状況に我が身を置くことになった思想的骨格でもあるからだ。私が快医学に興味を持ち、会員になり、講座に参加するのも、それがあるからだ。今の日本でも、ではなく‥‥でこそ、快医学、バイオヘルスのような「民衆のための医療」が求められているということだ。快医学は、現在会員数が最盛期に比べると減っているそうだが、日本のお寂しくて悲惨な医療状況を考えれば増えるのが当たり前なんだが、と不思議でならない。因みに、私がやっている療法は、朝一杯のオシッコを飲むこととオシッコでの眼の洗浄とそれから真向法体操だ。この三つは20年以上続けている。支援連ニュース読者の皆さんも自分自身の身体を革命的に変革し、日本の医療を革命的に変えるためにも、ぜひ快医学の会員になってくれるといいよね。
 (連絡先:世界快ネット事務局 〒167-0051 杉並区荻窪4-25-8 コーポ高橋301号 年会員費1万円。 ホームページ:http://kainet.fem.jp/wkn2/)
今回の講座に参加して、改めて私は快医学、バイオヘルスといった民衆のための医療運動に関わっていきたいという気持ちを強くさせられた。よし、真面目に各種療法のお勉強をしちゃうんだ。‥‥大丈夫かなぁ。いつも決意しているわりには進歩ないんだもんなぁ。こういうのを「決意主義」って言うんだろうなぁ。反省!
 獄中者のための快医学、バイオヘルスの小冊子でもまとめるのもいいかもしれない。ちょっと考えてみようっと。
 というわけで、秩父の講座は、面白く有意義なものであった。
 さて、話は変わるが、今、再評価カウンセリングのクラスに入ってやっている。自分自身を変えようと思って始めたんだが、なかなかおもしろいよ。どうも私は人とのつきあい方が下手である。シャイだと言われるが、それはほんとうの自分を出せないでいるからでもある。長い人生の中で抑圧され、抑圧してきたせいだろうか。そんな自分を解放したいと思った。まだよく分からない。今のところ、カウンセラーとクライアントを交代にして、話しを聞き合っていることをしたりしている。「ディスチャージ」というものを体験した。けっこう抑圧しているんだよなぁ。なんか涙が噴きだしてきて、泣いちまったぜ。ああ、恥ずかしい。少しづつ変化が出てくるんだろうが、今のところよく分からない。こうして書いているけれど、もしかすると見当違いのことを書いているのかもしれない。もう少しやっていくと、何がなんだかナントカ分かってくるだろうから、そのときにまた報告する事にしよう。
 今、賃労働をしている。知的障害者のグループホームの世話人だ。勤務時間は一定ではない。早朝6時から8時までとか、いろいろだ。2時間から6時間の範囲での労働時間でやっている。パート労働だから雇う側の必要なときにってところだね。仕事自体は面白い。料理を作ったり、メンバーとの会話等々。このへんの話しは、次回に詳しく書いてみたいと思うのでお楽しみに!
 

SHACO
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