シャコのリハビリ日記(その35)

  ★「リハビリ日記外伝→→→→→→→→→→→→→→→→介護日記」なのかなぁ?
 相変わらず、初期認知症の母とのあわただしい日常は続いている。
ここのところは、「保険証」の行方について、母は取り組んでいる。健康保険 証を母に渡したのが悪かったかな、と私は思ったりする。渡せば、どこかへ仕舞 い込んで、その場所を忘れて探し回るだろうことは凡そ分かっていたのだが…。 気性の激しい母の剣幕に私は押されてしまった。「私の保険証をナンデお前が 持っているんだ!それは、私の物だから返しなさい!」などと言われて、渡して しまったのだ。狭い家なのに、その行方は、トンと分からず。し、しかし、であ る!ある日、母が医者へ行くからと、バッグの中に入れていたものを見ると、な んと!保険証がある!それも、以前なくなったとされたものである。その保険証 がなくなったというから、今回行方の分からなくなった保険証を再交付しても らったのである。「?、?、?のミステリー・ワールド」に私は今、居るよう だ。再交付してもらった保険証はいずこへ?!
その突如として出現した前の保険証もスグにどこかへ消えてしまった。
母は言う。「ヒサイチ、おまえは、私の保険証を持っているんだろう?」
ええ加減にしてや!、と私は思ってしまう。これは病気なんやから感情的に なってはいけないと、自分に言い聞かせるのだが、やはり思ってしまう。ええ加 減にしてや!と。
私は、まだまだ人間ができておらんなぁ。愛と抱擁をもって対応していかなけ ればならないのだ。
少し前に、保険証探しを母と一緒にしていた。す、すると!な、なんと!押入 れの布団の中から行方の分からなくなっていたバッグが出てきた!ひぇ〜っ!お 財布と再交付されたばかりの保険証も!私は、即座に保険証を確保した!確保し て、私の管理下に置くことにしたのであった。今後は、例え「ドロボー!」と言 われようとも、必要なときにしか渡さないようにしようと思う。もう探し回って いる時間がむなしい。しかし、渡さなければ、自分で勝手に役場へ行って、再交 付してもらって来ちゃうんだから、手の打ちようがないってのが実際だ。
今また母が、「私のバッグを知らないかい?」などと私に聞きに来ている。
私は、壊れたテープレコーダーまがいの会話にため息を吐きながら、こう言 う。「お母さん、さっき見つけて持って行ったじゃない。」
まだまだ続くよ、このドタバタは…。線路は続く〜よ、どこ〜ま〜で〜も 〜!とくらぁ、ドッコラッショ!
  ★「私の今のお仕事」
出獄してからというもの、新聞の折り込み広告でもって仕事を探すようになっ てしまった、私。53歳という年齢から、仕事探しはそれなりに難しい。今朝の朝 日新聞を見ると、携帯使っての日雇い派遣急増とか。富める者と貧しき者との格 差が拡がっていくようになっているってわけか。
今、私は知的障害者のグループホームの世話人をしている。
新聞の折り込み広告に載っていたパート募集を見て応募したのだ。時給800円 のパートである。福祉関係の仕事は、ホントーに3K仕事である。福祉の仕事に 希望を燃やして入って来る若者たちの中には、疲れて辞めていく者も出ているよ うだ。「普通の国」を目指すのは良いが、それは人々が普通に暮らせる国ではな くて、核ミサイルを持てる「普通」の国の事しか念頭にないようだ。愚かな世襲 政治家のおぼっちゃん首相にはなんの期待もできないのに…。まったく、この国 の民度は、低すぎる。考えている人はいるのだが、深く考えずに、上辺のカッコ 良さ、威勢のよさだけに流れてしまう人が多すぎるようだ。ナンデ?!あんな安 倍が、俺よりモテるんだよ!俺の方が、カッコいいじゃないか!崩れたカッコ良 さっていうものの良さが分からないんだなぁ、今の世の中って。寂しいなぁ、 俺。あぁ、ため息ばかり出てしまう。
んで、今グループホームの世話人をやっているわけ。ハッキシ言って、すんご く面白れぇんだ。私が世話人をしているグループホームは、民間アパートを3部 屋借りているものだ。男性4名、女1名。男性2名づつと女性1名がそれぞれ部屋に 入居している。2階と1階に部屋が分かれているために少々不便ではある。入居 している部屋にはそれぞれ6畳と4畳半の小部屋とDKがついている。今は、女性 の入居している部屋のDKで皆で食事を作ったり、食べたりしている。
私の勤務時間は、@AM6時から8時まで、AAM6時から12時まで、BAM9時半か らPM5時まで、CPM3時から8時まで、DPM6時から8時まで、EPM2時半から8時 半までの六つの時間帯がある。日によって就業時間が変わる。時間的には、ある 意味都合がよいと言える…、私にとっても経営者にとっても。私もけっこう東京 へ出かけたり、母を病院へ連れて行くとかしているので。しかし、賃労働的に言 えば、経営者にとっては良いが、私にとっては、ブゥ〜!である。初めての給料 は、10万円ほどだった。家賃支払いがないので助かっているカンジだね。せめ て15万円ほどであれば、もう少し楽になるだろう。今はとにかく、母の介護が あるので近場での就労がポイントなのである。今の職場は、実家からクルマで 10分ほどの距離である。いつもギリギリの時間にタイムカードを押している。 一昨日などは、遅刻をしてしまったが、素知らぬ顔をして施設長の前を通って いった。このヤロー!と思われてしまったかもしれない。私のクビになるのも時 間の問題かもしれない…かな?なぁ〜んちゃって!
@は、グループホーム(以下GHとする。)に直行してメシを作って、家に帰 る。Aは、8時までGHに居て、それから経営母体の施設で仕事をする。Bは、GHに は行かずに、施設での仕事のみする。Cは、施設での仕事を5時までやってか ら、GHへ行く。Dは、家から直行してGHのみの仕事。Eは、施設のみの仕事をす る。といったところである。ちょっと、私の考えていたGHの仕事とは違ってい た。私としては、GHに居る時間が長いのかな、と思っていたが、そうではない。 必要なところに必要な人員配置といったところかね?ここの施設では、トヨタ方 式の人事管理も試行中らしいので、そのへんの関係もあっての勤務時間内容なの かなぁ。えらい所に来ちゃったのかもしれないが、まぁ、メンバーが居ないのに GHにウロウロしていても仕様がない、と考えておくことにしようかね。
食事作りにしても、食材の宅配業者に依頼しているので、朝晩の食事作りはわ りと簡単ではある。人数分の食材が用意されており、作り方も書いてあるのだか ら…。しかし、私としては、少し物足りなさを感じている。
やはり、買い物などもして、食材を見る目も養いたいと思うのであった。今の世 話人の仕事は、メンバーのリハビリと言う意味だけではなく、私にとってもリハ ビリ作業と言ってもいいものだろう。私もメンバーとともに自己変革を勝ち取る ために頑張るのである。
  食事作りは、メンバーと一緒に作っている。五人にそれぞれ仕事を指示するの が現状だ。「大根おろして!」、「味噌汁を作って!」とか、この野菜を切っ て!」、「この漬物を皿に盛りつけて!」といったように頼む。とにかく、慌し い時間なのである。そうした中で、メンバーと何があった、こういうことがあっ た、などと話したりする。私にとっては、楽しくやっているグループホームの時 間である。
<続く>    inserted by FC2 system