〈定期第113信〉
 3月下旬に降った雪には寒い思いをしたが、ようやっと春らしい暖かさが定着してきたようだ。今冬は、ほんとうに風邪をひいてしまった。治りそうになったらひきの繰り返しで、いささか風邪ひくのに疲れてしまった。このままひき続けると、さすがの私も、倒れるかしらん、と少々不安になってたな。他の人では何回も入病したりしてた人もいたようで、今冬の風邪、なかなか曲者であった。また、10数年ぶりに帯状疱疹が再発もしてしまったのも、そうした風邪の疲れからかもしれない。
 東拘にいたとき以来の再発だったが、水疱もでなかったし、範囲も狭く腰のあたりにとどまったので助かったが、前回右半身だったのが、今回は左側にうつったな。痛痒はピリピリとあいかわらずで、困ったが。
 最近の新聞TVを見ると、中高年の失業率はかなり上がってきてるようだ。これでは刑務所を出てもすぐに逆戻りしてくる人も増えてくるきもしれないな。その割には私の工場では人員が減ってきているのだが、そのうち激増してくるかな。
 2/8に経理工場への転業願いを出したのだが2/22に「却下」と回答されてしまったな。
 パソコンが使えて、社会復帰へ向けての職業訓練には良いかな、と思っていたのだが、簿記3級試験に落ちた人間では計算夫はあかんかったかしらん? エアコン付きの職場でいいのだがなぁ。
 2/11にはシュークリーム2ヶが特配。
 2/13 1年以上無事故者褒賞VTR『THE CHASE』チャリーシーン主演。
 2/18 山口刑務所情報処理科訓練募集。はたして許可となるか……まあ無理だろう。
 インフルエンザ流行の為今月中の行事は全て中止及び延期とする旨の告知。そこら中でゴホンゴホンです。
 2/19 定期体重測定62kg。本日より平日の夕食後からと入浴還房後から16:30まで仮眠許可との告知。
 名古屋刑務所での建設機械科小型車両運転職業訓練性募集の告知あったが応募しなかった。わりとシャバでも使えそうな職業訓練であったが条件がねぇ。とにかく、使える職業訓練の職種が出て来たことはよいことである。但し、募集条件、人数が少ないのが非常に問題であり改善すべきだが。他にも溶接、木工、左官とこの時期いろいろ募集あったが省略。
 2/20 今月の行事中止ということで、それに代えての特別VTR(9:00〜)『卓球温泉』。
 2/21 報道教養VTR『堂々日本史、北の大戦幕府を揺がす―シャクシャインの戦い』(8:45〜)
 2/26 諸動作優良工場褒賞VTR『サドンデス』。どうもテロリストものがおおくて……。
 3/6 無事故者褒賞VTR『ブロークンアロー』テロリストによる核ジャックと……。3/1付で4年以上無事故者となる。風ひいて1週間入病したので無事故者褒賞が1ヵ月遅れた。そうそう気軽に入病もできないのが獄中者である。
 3/7 2級集会VTR『ハードボイルド 新男たちの挽歌』香港絵映画のハードボイルドもなかなか…。菓子何食ったのか忘れた。
 3/13 3年以上無事故者褒賞VTR『スピーシーズ』映画化されると、さらにマンガチックになるのかな。手塚治虫のマンガに、コレに似たカンジの話があったなぁ。あれは難波した宇宙船の宇宙人が発端だったが。
 3/20 9:00〜川柳クラブ。この日には彼岸法要と卓球大会もあった。
 3/21 報道教養VTR『吉田松陰(堂々日本史)』情報収集の必要性?! 状況をよく知らねばよく動けない?! おはぎ特配。
 3/26 諸動作優良工場褒賞VTR『ビバリーヒルズニンジャ』米国人はこういうかさげたカンジが好きなんだなぁ。
 「人」新聞3号回覧。いろいろな施設でのボランティアへの取組みが紹介されていた。笠松刑での介護、広島刑での点訳などがあったな。たしか山口刑でも点訳ボランティアをやっていたっけ。教育刑という観点から、いろいろと取り組んでいけることがある筈だ。そういう形での社会とのつながりを持っていくことは良いことなのにだがなぁ。
 3/27 総集映画会『花のお江戸の釣りバカ日誌』さすがにマンネリである。
 3/28 2,3級集会 VTR『ナッシング・トゥ・ルーズ』。菓子はカラムーチョ、草もち。
 4/1 ピンポン玉1ヶ位の主食減量との告知放送(3/3に)。毎年、少しずつ減量していくのかしらん? しかし、副食は以前に比べるとわるくなったように思うけどなぁ。調理が雑になってきているように感じるが。
 日用品のフロリダ石けんが(120円)がなくなり、植物物語(100円)に改められるとの告知。エコ商品?

[差入れ][2/8]『群狼の島』、『血と夢』、ぎおんまちだよりNo.5〈平山まゆみ〉 [2/10]人民新聞1/15号〈日角八十治〉 日雇全協ニュース94号〈日雇全協〉 [2/16]『インパクション112』〈インパクト出版会〉 [2/18]模索舎月報2月号〈模索舎〉 [2/23]救援358号〈QRC〉 人民新聞1/25号〈日角八十治〉 監獄人権センター通信No21、拷問禁止条約とは何か〈CPR〉安田さんの身柄釈放を要請する署名活動に参加して下さい、ごましお通信50号〈益永美幸〉[3/2]ぎおんまちだよりNo6、草の根通信315号、『サイレンス×メビウス○』〈平山まゆみ〉支援連ニュースNo198号、安田さんの身柄釈放〜、異空間の俳句たち〈東武央〉[3/8]国民年金保険料免除申請書、同記入例〈岐阜市役所〉[3/10]キタコブシVOL79、異空間の俳句たち、癒しと和解への旅、SAIKAI〈キタコブシ〉ザ・パスポート80〈帰国者の裁判を考える会〉[3/12]かすみ草35号〈高安イツ子〉[3/18]人民新聞2/5号、同2/15号〈日角八十治〉[3/29]監獄通信No.70、いのちの絵画展、SAIKAIくらいまっくす、癒しと和解への旅〈統一獄中者組合〉 支援連ニュースNo.199、めぐみCHANニュース、SAIKAIくらいまっくす、癒しと和解への旅〈東武央〉 死刑と人権No.105、知ってますか、いのちの絵画展、異空間の俳句たち〈かたつむりの会〉救援359〈QRC〉 安田さんを支援する会NEWS No.2〈永井迅〉模索舎月報3月〈模索舎〉[4/2]『関東大震災(1923)福岡での朝鮮人虐殺』、草の根通信316号、ぎおんまちだよりNo.7、安田さんを支援する会NEWS No.2、死刑廃止タンポポの会No.23、異空間の俳句たち、安田さんを支援する会にゅーす、いのちの絵画展、福岡の賛同人賛同団体になって下さい〈平山まゆみ〉新生533号、同534号、同535号〈立志社〉以上。3/18差入れ告知分まで落手。いつも差入れどうもありがとうございます。
 「支援連ニュースNo.198」は“ひぐらしざとだより”全文抹消であった。通信文ととられたのかな?あまりに過敏すぎるようにも思うが。そう気にしなくてもいいのになぁ。解釈拡大の過誤というところか?
 監獄人権センター通信No.21」はP10.11.12の“動作要領”の全文が抹消されていた。岐阜刑だこの間改善されてきた休息時間なんかもそのへんから出てきているということかな、あとは今のところそう目立った改善の動きはなさそうだが。さて、今回の「動作要領」通達というのはどの程度の内容だつたのだろう。
 国際規約人権委員会「最終所見」が今後どのような影響を及ぼしてくるかな。期待したいが。
 「ぎおんまちだより」No5,No6と3回だけでおわらずつづいているなぁ。下ぶくれだがちょっと見たところやせる前の林真里子といったところか。『レディジョーカー』は私も読んだが、なかなか読ませる。おもしろかった。『サイレンス メビウス』は、どうもわかりにくい内容だった。永井豪の『デビルマン』の方がわかりやすいかな。
 丸ちゃんにきれいな字を要求するのは酷だ。時間がないなか書いているのだから、どうしても乱筆乱文になるのでは?
 「キタコブシVOL79」には、ゆきちゃんとの再会のことが載ってたが、なかなかよかったようだね。ゆきちゃんの若さに驚いたとか? おかしいなぁ、新聞や雑誌の写真では、もろ、オバサン顔なんだけど……。写真と実物じゃ、大部ちがうのかしらん。まだまだ「ムチャクチャな姉ちゃん」なんじゃないの。ゆきちゃんの描いた将司は、まさしくオジサン顔であるな。下手すると「ジ」のうしろに「イ」がつきそうな。将司の俳句はますます、うまくなってきているなぁ。私の川柳は、ボケボケでちっともうまくならんが。
 「ザ・パスポート80」は、けっこう読みやすく編集されてきていた。気合いを入れて編集するようになったのかな。それと、丸ちゃんが丁寧にアドバイスしてきたたまものでもあるか。
 「かすみ草35号」には、佐川さんのことを心配して多くの人が書いてくれてるね。佐川さんは、まだ手紙送ってこないのかな。彼の手紙でむこうの様子がそれなりにわかってよかったのだけれど。けっこう楽しみにしてんだ。その気にならんのではしかたがないが……。私もときに手紙なんか書く気がなくなることがあった。しかし、やっぱ書こうと書き始めたりする。自分の考えてることを伝えたい、とか自分の考えをまとめるためとか、日記みたいな記録としてとか、そういったことなどで書くってところかな。惰性かな、とか思うこともあるが、今まで続けてきているのだから、吾ながらエライ!
 いっちゃん、PTA頑張っとるね。昔はPTAが保守的だちたのだが最近は所沢高校のようにPTAの方が進歩的なところも増えてきているのは世代交代のゆえかな。表紙の絵、なんなのだコレは? としばらく考えて、やっと猫を上から見たところとわかったぜい。前掛け(エプロン)かけた女の子が空を飛んでいるところかな、と思ったりもしたが……。

★どこの刑務所にも文芸誌が発行されているのかなぁ。岐刑では、『ながら』という文芸誌が年1回発行されていて、毎回、作品募集しておる。私も毎回応募しているのだが、なかなか入選しない。昨年は入選で今年は、佳作どまりで賞品はなしであった。先日講堂備えられていた冊子を見ていたら熊本刑発行の文芸誌で『大阿蘇』というのがあったので早速読んでみた。岐刑のは創作物や随筆という長文が少なくわずか数編だが、『大阿蘇』誌には数多く載ってたな。中には書くのが好きな人がいて一人で半分近くの頁数をとってるのには感心した。ライヒの勉強会をしていたとか、なんか勉強好きの人なんだろうな。『ながら』では俳句、川柳、短歌が中心みたいなカンジ。ま、頁数もそう多くないこともあるが。
 あちこちの刑務所の文芸誌をもっと見たいものだが。各施設ごとの色があっておもしろいだろうな。
★この間借りて読んだ官本。ジョージ・ドース・グリーン『ケイヴマン』早川書店、これはなかなか読ませておもしろかった。ケイヴマンの妄想の語りの部分はとばし読みだったが。吉本ばなな『SLY』幻冬舎、初めのところで見切りをつけて写真だけ見て終わり。李英和『北朝鮮収容所半島』小学館、こういう関係の内容本はけっこう出てきてるな。飯塚真紀子『ある日本人ゲイの告白』草思社、米国の医療体制をそれなりに知ることができた人間関係含めて。中村正軌『アリスの消えた日』早川書房、翻訳ものの方がおもしろいな。木村久邇典『さぶの呟き――山本周五郎の眼と心』世界文化社、山本周五郎の著作のおもしろい点をあげていて読みやすかった。半村良『昭和悪女伝』集英社、SFより、水商売ものの方がおもしろいな。キャスリーン・マクローン『日本の男と恋に落ちて』草思社、英国人の内側がわかっておもしろかった。金賢姫『忘れられない女』文芸春秋、う〜む。増田弘『侮らず、干渉せず、平伏せず――石橋湛山の対中国論』草思社、これはおもしろい。
★'99年1月分 1等工9割増(基本給3,777円10銭) 6,799円 2月分 1等工9割増(基本給5,083円20銭) 9,658円。
★都知事選まであと1週間、さて、どういうことになるのやら。イマイチなムード。危険なのや、怪し気なのがいたりと、あまり期待できそうにないが。結果はたのしみである。
                    1999.4.4 Shaco 記


SHACO
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