だんだんと冷えこんできたけれど、それでも、やはり暖冬である。それほどでもない。例年だともう少し寒く感じるのだが……。地球温暖化もより顕著となってきたということだろうか。寒いのは苦手という私にとっては、生活しやすくて大変嬉しいけれどね。
　いよいよ'97年もあと少しで終りだ。ここ数年はとにかく、いやなことばかりが続いているから、また来年も続くだろう。悪いことは列をつくってやつてくる、とかなんとか誰かが言っていなかったっけ？
　大地震がまた来年あるんじゃなかろうか、ここのところ東北関東地方で頻繁に地震が起こっているので気になるね。あの辺は、プレートの運動でかなり歪みのエネルギーが溜まっているようだから、そのうちドーンときそうなカンジだが。
　さて、こちら12/11に総転房（お引っ越し）があり、またピョーンと別の居室へ移った。このお引っ越し、たいして変わりばえしないもので、ただ掃除の手間がかかるのみ、といったところ。居室ごとに色が違うとか、窓から見える風景が違うとかあれば、また楽しみとなるのであろうが。東拘では仮舎へのお引っ越しで、これまでの居室より住みにくく変わって大変そうだとの話。しばらくは、やりにくくで大変だろうな。住めば都ってわけにゃいかんものなぁ。
　こちら総転房の少し前に私のいるフロアの居室では畳の表替えがされたところもあって、私の移った居室も畳表が張り替えられていた。畳表が新しいと新年を迎えるのもまたいい気分。
　そうそう、12/8より、仮就寝時間が平日18:30〜だつたのが18:00〜と繰り上がった。
　風邪予防の為ということ。ま、寒い時季は、早めにフトンの中に潜りこむのが一番ではあるな。なにせコタツもスドーブもないのだから。
　風邪予防の為ということでは、ショウガ湯がコツプ１杯、週１回の割合で配当されることになった。12/21.29、1/10.17.24.31、2/7.14.21.28の計10回　夕食カラあげ時に。なかなかおいしかったし、少々、あったまってくるカンジで良いね。
　新型インフルエンザの恐怖が宣伝されているので、それもあってのことなのだろうな。
　12/19には風邪よぼうについてのきっちりとした告知放送もあった。睡眠を十分とるように、とか風邪ひいたら入浴・運動を控えるように、うがい手洗い励行とか、注意事項を言っていたっけ。
　私も新型インフルエンザで獄死せんように気をつけねばとはおもっている。さて、その新型インフルエンザは、今だに香港でボチボチとやっておるけれど、大流行になるのやらならぬのやら……。大流行ということになれば、刑務所での風邪による死亡者数が多くなるんじゃないの？
　風邪ひいた時は、休養をとるのが一番といっても、ちょっとした熱ぐらいでは休養とれないのが懲役だからなぁ。丸ちゃんはとくに気をつけてほしい。なんか、毎度言っているみたいだな。
　12/21に20日夕刊に吉村和江さんの判決と釈放の記事が載っていた。判決内容はひどくひどいものであるが、とにかく釈放されたことはよかった。嬉しいニュースだったね。もうＴちゃんとは、会っただろうな。よかった。よかった。
　12/12　パジャマの交換。もうすりきれてきて穴があいていたので、ちょうど良かった、というところ。あいかわらずの縦縞模様で黒と灰色の二色。もっと明るい色だといいのだがね。
　この日は　18:00〜　諸動作優良工場褒賞ビデオ『ウルフ』（ジャック・ニコルソン主演）を視聴。 　12/13　9:00〜作業優秀者褒賞ビデオ『シャドー』を視聴。
　12/14　8:40〜9:30　報道教養ビデオ『堂々日本史―汽笛一声』を視聴。
　12/17　パンフの仮下げ廃棄、領置の手続きについて変更となった。廃棄については、願箋必要なしで、曜日関係なしとなった。手間が省けてよかった。東拘では廃棄なんて、自分でビリビリ破ってゴミ箱に捨ててすんでたものな。ここへ来てからは、いちいち廃棄の願箋を書くので手間っしてた。これからは、食器口にパンフを置いておけば、引き上げていってくれるってわけだ。仮下げと領置の場合は願箋が必要ということは、従来どおりだが、願箋の種類が変わったな。
　12/18　工場出役者の帽子交換。　「山口刑務所総合営繕科職業訓練希望願」というのを提出した。これは、12/16に告知されたもので(1)「総合営繕科」、(2)「数値制御機械科」、(3)「左官科」の三つの科の職業訓練を来年２月から山口刑務所でやるので、その訓練生を募集とのこと。それぞれ(1)10名、(2)7名、(3)8名だったかな？　全国で！　しつこくやつてみるがどうせダメかな。
　このところ募集条件に暴力団に入っている者はダメっていうような項目はなくなったな。ま、なくなっても、あるっところなのだろうけれど。
　12/20　9:00〜10:00　ワープロクラブ。感光紙に印刷した。なかなかきれいに印刷できたね。これまでに作成した１頁の文章と見積書を印刷。
　　10:30〜11:30　クリスマス会に出席。今回は70数名が出席。例年と同じ内容で変わりばえしないが、今回はハンカチを使った手品というのが目新しかったか。毎回催しの内容が変わってるとたのしみになるのだけれど、忙しいかな、それは、ちょっと無理ってところかな。
　12/21　２級集会、菓子はシュークリーム４ヶ、エクレア２ヶパックを選択。エクレアは東拘で食べた以来かしらん。ビデオは『シールズ栄光の戦士たち』という米海軍特殊部隊の対イラク戦争（湾岸戦争）もの。このところ対テロ特殊部隊ものをよく見たり読んだりするようだ。ひがみかしらん？
　12/23　ケーキ特配。

［差入れ］[12/11]人権救済の申立、獄中のみなさんへ、委任状、返信用封筒〈統一獄組〉　模索舎取扱い定期刊行物リスト'98〈模索舎〉　日雇全協ニュース12月〈日雇全協〉　[12/12]『足音が近づく』〈平山まゆみ〉　［12/16］シャコ通信No.２〈東武央〉　ごましお通信43号〈益永美幸〉　草の根通信301号〈平山まゆみ〉　ザ・パスポート66〈帰国者の裁判を考える会〉　[12/18]模索舎月報12月〈模索舎〉　人民新聞11/15号、同11/25号〈日角八十治〉　救援344号〈ＱＲＣ〉以上。
　「支援連ニュースNo.183｝の表紙は、お久しぶりの広子ちゃんか。三つに細胞分裂してたのは全知らんかったな。そのうち、また細胞分裂してくるんじゃなかろうか。執行があるのではないか、という予想は外れてくれるといいな。年度内ということで、３月までは要注意だろう。吉村さん釈放で丸ちゃんも今頃、直接会えるんじゃないか。法廷で会えなかったが面会所の方で会えた方がよかったよ。
　抹消個所は、「泉水」及び「泉水博」の部分。P7の２ヵ所、P10の１ヵ所、P11の１ヵ所の計４ヵ所。意味ないと思うけどなー。氏名を消したところで、その人が存在しなくなるわけではないのだから……。
　「救援343号」ではP5の「獄中から」の全文が抹消。P8の「救援ありがとう」栗島氏文章の４段目14行から５段目５行まで抹消。
　「草の根通信300号」の3Pの「泉水博」と載っていたと思われる２ヵ所抹消。
　「言いたい放題No.68」はP3の前略の内容全文抹消。P23の前略を含む手紙転載部分全抹消と、以上が抹消報告といったところ。 　そうそうわすれてた。12/22に「交付願」というのがきたので見てみると『足音が近づく』のものであった。まゆみちゃんが送ってくれたものであるがしょうがないので署名印をした。何ヵ所が抹消なのか示されなかったので、手元にこないと、どの程度かわからんけどね。なんか、この頃抹消が多くなってきたようだ。シャバの自由化とは正反対ってところかな。
　「シャコ通信No.1」を拝見。といっても自分の書いたものだが。支援連財政危機の中、コピー代だって大変でしょ。私は、あまりたいしたこと書いておらんので、マシな部分だけ抜いて載せるだけでいいのじゃなかろうかなと思うけれど。私ももう少し思想性の高いものを、と思うのだけれど、なにせ、根が思想性のない人間なので致しかたなし、と。ま、いつまで２通出せるかわからんからな。
　「人民新聞11/5」に共産党との共闘の可能性についての特集があったっけ。今共産党は、はりきってる状態でこういうときはかえって共闘ってのはむずかしいかもしれないな。特に共産党以外の左翼がそれを提起してもはねつけられるだろう。しばらくは、地域での力をつけていく方がよいかな。その過程で、共闘も自然とつくられていくってカンジかもね。
　「人権救済の申立」など４点手元にきた。申立の内容は未決、再審などに比重がかかっているようなカンジがしないでもないが、この省令自体がそこに比重をかけているからってことかな。この省令が施行する前にやったら、この申立も効果的だったんだろうが。それは無理だったよなぁ。今回あまりにも突然ってカンジで出されてきたのだから。それにしても困ったものだ。
★シュウと利恵さんの出発の12月。いろいろと考えてしまう月だね。この月に誕生日だというおめでたい人もいるが…。私もそのひとりのおめでたい奴だが。おめおめと、とうとう45歳となってしまった。22歳で逃亡者、29歳で逮捕。コーちゃんは29歳で沖縄で出発したんだっけな。ヤマさんは45歳ではなかったか。私はいいかげんな奴なので長生きするだろうな、やっぱり。うちは長生きの家系で90歳くらいまで大丈夫らしいが…挑戦してみるか？
★12/20　NHK教育TV　20:00〜『ネットワークの中の人権』を１時間ほど見た。小倉さんはあまりに過激なので避けられたかな。出てたらおもしろかったかもしれないが。ドイツでは法律がちゃんとあって、だが日本ではプロバイダーによる検閲ってのが実質あるんだな。
★今月は、27日まで作業。28日から1/4まで休み。12/30は映画『夢を売る男�@」とのこと。すでに連休中の官本は選んで（単行本４冊、文庫本２冊）あり、これは12/25に貸与となる。年末年始中のことは、また報告しよう。あまり変わりばえしないと思うけど。
★賞与金　'97-11月分　9,335円（3,111円）
　さて、来年はあまり期待せずに迎えよう。では、元気で！また！　1997.12.23　寿一記