『 あの狼煙はいま』が刊行されました。


定価 :2060円(税込み)
編:東アジア反日武装戦線への死刑・重刑とたたかう支援連絡会議
発行:インパクト出版会 TEL 03-3818-7576

[東アジア反日武装戦線への弾圧から二十年を迎えて、九四年九月から
九五年三月まで七回にわたって行なった連続護座の記録]

「敗戦五〇年」の日本イデオロギー
 ―日本社会はどこに向かっているのか― 太田昌国
日本の悪口を言うということ  北村小夜
寄せ場と外国人労働者  池内文平
飽食に刻印された者にとって真の「越境」は可能か  加々美光行
戦後文学と戦争責任論  梁石日
東アジアにおけるインターナショナリズムの歴史と反日思想  金静美
「第三世界主義」と現在
 ―その闘いになぜ心が躍らなかったのか― 天野恵
座談会:「第三世界主義」を越えて
      山崎カヲル/加々美光行/天野恵一/太田昌国
獄中からのメッセージ

執筆者紹介(掲載順)
太田昌国
1943年、北海道生まれ。ラテン・アメリカ研究。著書に『鏡としての異郷』(記録社)、『鏡のなかの帝国』、『千の日と夜の記録』(以上、現代企画室)など。

北村小夜
1925年、福岡生まれ。日本赤十字社救護看護養成所を経て、鉄嶺陸軍病院で敗戦を迎える。
一年間八路軍と行動を共にして1964年暮れ復員。1950年から96年まで都内で教員。天皇のために費やした青春をとり戻そうと思っているが、まだ果たしていない。

池内文平
1952年生まれ。「風の旅団」を経て、93年より「独火星」に所属し、テント芝居を続行中。93年『泥の夜にねむれ都市』、94年『千の目と夜の記憶』を上演。95年はお休みして、現在、総括篇『メフィ』(仮題)を構想中。

加々美光行
1994年、東京生まれ。専攻、東アジア政治思想。東京大学卒、アジア経済研究所主任調査研究員を経て、91年から愛知大学法学部教授。現在同大学に新学部、現代中国学部を設立準備のため奔走中。同学部は97年4月開設予定。主要著書に『逆説としての中国革命』(田畑書店)、『知られざる祈り――中国の民族問題』(新評論)。

梁石日
1936年、大阪生まれ。詩人、作家。「ヂンダレ」で金時鐘らと活動。タクシードライバーなどを経て作家に。主な著書に『狂躁曲』『タクシードライバー日誌』(以上、筑摩書房)、『族譜の果て』(立風書房)、『夜を賭けて』(NHK出版)、『Z』(毎日新聞社)など。

キム・チョンミ
1949年、大阪生まれ。朝鮮近現代史研究者。著書に『中国東北部における抗日朝鮮・中国民衆史序説』、『水平運動史研究――民族差別批判』、『故郷の世界史――解放のインターナショナリズムへ』(共に現代企画室)。

天野恵一
1948年生まれ。著書に『危機のイデオログ――清水幾太郎批判』(批評社)、『皇室情報の読み方――天皇制イデオロギー論』『情報社会の天皇制――続天皇制イデオロギー論』(以上、社会評論社)、『全共闘経験の現代』『マスコミじかけの天皇制』『メディアとしての天皇制』『「恋愛結婚」じかけの天皇制』『「無党派」としての党派性』(以上、インパクト出版会)など。

山崎カヲル
1943年、神奈川県生まれ。東京経済大学教員。編訳書に『マルクス主義と経済人類学』、『周辺資本主義としてのアジア』(以上、柘植書房)など、訳書に『ポストマルクス主義と政治』(E.ラクラウ、S.ムア)、『不確定な唯物論のために』(ルイ・アルチュセール、以上、大村書店)。


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