緊急の呼びかけ

5月13日(日)夜、執行抗議集会へ

 長勢甚遠法務大臣は、昨年12月25日の4名の死刑囚への「クリスマス執行」に続き、
4月27日に3名の死刑囚への執行を強行しました。
 今回の執行は、ゴールデンウィークの前日という時期を見計らってもいますが、異例
の国会会期中の執行に踏み込んだものでした。執行が行われているまさにその時にも、
衆議院法務委員会では、大臣出席のもと、問題の多い更生保護法案が強行採決されてい
たのでした。
 長勢大臣は「クリスマス執行」後、「世論は支持した」と自信を深め、任期中に10人
を処刑しようと、更なる執行を謀っていると伝えられます。反対の声を無視し、力にも
のをいわせる政治がはびこっています。国会会期中の死刑執行は、国会運営のみなら
ず、社会の隅々で少数者が抹殺されているこの国の醜い姿を如実に示したものです。
★☆★
 このかん、政府・法務省はあらゆる領域において厳罰化を押し進めてきました。それ
を求める「世論」があるというのです。「凶悪犯罪」が別に増加しているわけでもな
く、そこにあるのはマスコミ報道によって作られた「体感不安」なるものでしかありま
せん。様々な思いや要望を持っているはずの犯罪被害者に対しても、ただ厳罰化によっ
て応えようとしています。
 それを背景として、死刑判決が乱発され、無期懲役囚への仮釈放もほとんど認められ
なくなり、微罪であっても実刑を科されるようになっています。日本は、死刑大国、監
獄国家への道をひた走っているといえましょう。
★☆★
 私たちは、死刑制度に反対し、死刑執行の即時停止を求めて、活動してきました。そ
の思いが徹底的に踏みにじられた今、改めて、いっそう多くの仲間たちと出会い、共に
闘っていかなければならないと痛感しています。
★☆★ 
 5月13日(日曜)夜6時〜文京区民センター2A会議室(東京都文京区本郷4-15-4/
都営地下鉄春日駅)にて、今回の執行への抗議集会を持ちます。
 また、今国会会期末、長勢大臣退任前の駆け込み執行を阻止すべく、6月2日(土
曜)午後2時〜には、綾瀬プルミエ会議室で集会を持ち、執行現場である東京拘置所に
対するデモを予定しています。さらに6月16日(土曜)には長勢大臣の地元である富山
市内において執行抗議、更なる執行阻止行動を企画しています。
★☆★
 これらの行動を、厳罰化に抗し、死刑の執行即時停止を求める多くの個人・団体との
共同の取り組みとして実現していきたいと思います。
 5月13日、執行抗議集会の席上で、改めてその呼びかけを行なうと共に、その具体化
のための討論も行ないたいと考えています。緊急のことではありますが、心ある方々の
参加をお待ちする次第です。

 呼びかけ団体
 (社)アムネスティ・インターナショナル日本/死刑廃止条約の批准を求めるフォー
ラム90/「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク/東京拘置所のそばで死刑について考
える会
 連絡先
 フォーラム90/東京都港区赤坂2-14-13 港合同法律事務所気付/TEL:03-3585-2331

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