千の目が光輝く夏木立
夏木立光の華を吹き零す
最近、こちらで分かったことと言うと、室内運動用の「健康器具」として、「サイクルトレーナー」「ローイングマシーン」「腹筋台」が講堂に設置されたことでしょうか。これらは、雨天で戸外運動のできない日、講堂で使用できます。見たところ、これらはいずれも「ドイツ製」のようです。外貨減らしの一環として、「メイド・イン・ジャーマニー」を選らんだのでしょうか。ちょっと前、私がゼンソク用に使用している薬が、一時、「イギリス製」になったのですが、これも政府主導の「外貨減らしの一環」なのか、などと推理しております。
「サイクルトレーナー」というのは、「走らない自転車」です。脚力を鍛えるものですね。これは、負荷を加減できまして、最大負荷で全力回転すると、一分は続けられません。最大時速４０ｋｍ。１）走行時間 ２）走行距離 ３）消費カロリー ４）時速が、内臓のマイコンによって割り出され表示されます。「ローイングマシン」というのは、走らないボートです。櫓を漕ぐわけです。これは腕・胸の筋力を鍛えるものです。腹筋台は、足首を固定して、上体を起こし、要するに腹筋を鍛えるものです。
〈中略〉
ところで話はかわって、法務・検察の７月人事移動欄を見ると、５・１９グループ特捜系の検事たちの名前がほぼ出揃っていますね。出世頭順で言うと、１）田村恒（ゆき子担当、高松高検検事長） ２）高橋武生（まさし担当、東京高検次席検事） ３）友野弘（としあき担当、宇都宮地検検事正） ４）長山四郎（まさし担当、最高検検事）ということになりましょうか。この中では、高橋検事が超エリート・コースに乗っているように察せられますがどうでしょう。
哲学的思索の方は着実に一歩一歩進んでおります。蔵書のなかから、１）「現代思想の系譜学」 ２）「現代フランス思想へのさそい」、ついでの折りに郵送差入れ願います。
ともあれ、気長な待ちのスタンスで日々、暮しております。
１９９３，７，１０． 識
源芳正拝