前略、お袋殿。

    秋の水緋鯉のせなで滝となる
    秋晴れの青青青や腹筋す

 9月下旬に風邪をひいてしまい、免業日の2日間、居房休養の横臥で、全快し、入病は免れ、現在は健調を維持し、日々無事の毎日です。
 “狼”の第2次再審請求書、私の再審の参考のため読んでみました。基調としては、第1次と同一線上にあり、特段、あらたなプロットが加わったという訳ではないようですね。私の見るところ、終結までやはり3年ぐらいでしょうか。
 今、想うに、もし、私が弁護士の未知を進んでいたら、「史上最強の戦う弁護士」として、めざましい社会的活躍を遂げていただろうと、少々、悔んでいる昨今です。
 9月22日付のよみうりでしたか、最高裁小三部の死刑事件で判決補足意見として、大野正男裁判官が、「死刑廃止への試論」を付していた―という記事が出ていましたね。結局は、死刑判決回避という方便には限界があり、法改正にまたざるを得ないというかたちで、死刑廃止のゲタを、行政・立法府に預けた(責任回避)ということですが、意義としては、行政・立法府に対して一定のプッシュにはなるということと、死刑を廃止して最高刑を「終身無期刑」にしたらどうかという具体案をアドバルーンとして打ち上げてみたという点でしょうか。
 今年の運動会は、9月11日にありましたが、私じしんは練習不足から競技は不参加としました。
 ところで、「犯罪被害救援基金」(国の制度でなく民間ベースのもの)というのがあるはずなのですが、「住所」調べてもらいませんか。
       1993.10.10
       みなもとのよしまさ拝


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